メディグル

導入事例

地域医療連携システム「メディグル」を導入された
病院様の活用事例をご紹介

2024.01.10

業務効率化や数字の伸び、それ以前に大切なこと。
「営業担当のモチベーションアップ」から始めるデータ活用とは。

業務効率化や数字の伸び、それ以前に大切なこと。<br/>「営業担当のモチベーションアップ」から始めるデータ活用とは。

社会福祉法人恩賜財団 大阪府済生会吹田病院様は、大阪府吹田市にある地域中核病院です。また地域医療支援病院として病院完結型ではなく地域完結型の医療を目指し、周辺地域の医療機関との連携を推進されています。

今回は地域連携課 課長である兼古様に、メディグル導入に至った経緯や活用状況、今後の展開までお話を伺いました。

導入前の課題

・営業活動において属人的な部分が多くあった
・紹介・逆紹介データ管理が煩雑で、統計作業に時間と手間を要していた

導入後の効果

 ・データ分析結果に基づいた訪問先選定が可能になった
 ・訪問の記録と共有が一元化された
 ・見たい統計データをすぐに確認できるようになった

 
 

ー まず、大阪府済生会吹田病院様がどんな病院であるか、特徴や地域においての役割を教えてください。


兼古様:大阪府済生会吹田病院は、ICU・NICU・GCUを含め440床を有する急性期病院であることが、1つの看板ではあります。また病院機能だけではなく、周辺地域で健康管理センター、訪問看護ステーション、特別養護老人ホーム、肢体不自由児のリハビリ施設など合計で7つの関連施設を展開しています。

そのため、予防から治療、そして介護まで、吹田市周辺地域の健康に一貫して寄与していくことが大きな役割だと言えます。

 

ー さまざまな年齢・状況の地域住民の健康に幅広く貢献していらっしゃるんですね。その中で、病院の地域医療連携のご状況はいかがでしょうか。

 

兼古様:ここ数年で紹介患者数は減少傾向にありました。新型コロナウイルスの影響もありましたが、その他の要因として考えられるのは、数年前に2つの病院が近隣に移転され、診療圏の重なりなどが大きく変化したことです。

済生会吹田病院は吹田市の南側に位置し、摂津市や大阪市東淀川区と隣接しているため、患者様の割合は吹田市内が5割、その他が5割です。それまでは地域で住み分けられていた部分もありましたが、市の南部に病院が固まったことによる診療圏の様子の変化は感じました。

 

ー そのようなご状況の中で、メディグル導入を考えられた狙いは何でしょうか。

 

兼古様:1つ目の狙いは、属人的な営業活動を変えていくことです。

以前から専任の渉外担当を付けて、毎日クリニックへの訪問活動を実施しています。しかし、担当者のコミュニケーション力に依存した、旧来からの「御用聞き営業」のような営業スタイルでした。なぜそこに訪問が必要なのか、訪問にはどんな材料が必要か、エビデンスに基づいた営業スタイルに転換したいと考えています。

また電話での予約業務を行う担当にも、渉外に目を向けてもらえたら、という気持ちもあります。担当業務を跨いで情報共有をして、クリニックが何を求めているかを全体で捉えていかないといけないと感じています。

 

2つ目の狙いは統計業務の効率化です。

紹介データの統計を経営層に提出するのですが、データ管理がかなり煩雑になっていて、年単位などで見ようとすると、データ量も多いのでなかなかExelが動かないんです。結果、統計業務に結構な時間がかかってしまっていました。

 

ー 1つ目の狙いである、営業活動への活用については、現在どのように使用していただいていますか。

兼古様:データ分析結果から訪問先を選定すること、訪問後に内容を記録し活動を管理することに役立っています。

まだ導入して数カ月のため、現状は訪問後の効果測定については私のみが確認しています。将来的には営業担当自身が、メディグルを使用して訪問前後の自分が行ってきた事の評価をする癖をつけ、エビデンスに基づいた訪問活動に繋げていきたいと思っています。

訪問先の選定・情報収集から、病院の専門性・強みを打ち出して営業する、そういった共通認識を担当者一人ひとりが持てるようにしていきたいです。

 
 

ー 2つ目の統計業務についてはいかがでしょうか。


兼古様:自分が欲しい統計情報にすごくアクセスしやすいという印象です。

他のツールを使用したり、BIツールを組んでもらったりしたこともあるのですが、システムが複雑で欲しい情報にすぐアクセスできない、一度行った操作がなかなか再現できない状態でした。その点、メディグルは非常に操作性もシンプルで使いやすいです。

医師ごとの紹介状況などもパッとわかるので、院長も診療科ヒアリングの際にそのデータをかなり参考にしています。

 

※弊社デモ画面


ー 病院全体でお使いいただけているのですね。ちなみに、様々なツールがある中でメディグル導入に至った決め手はありますか。


兼古様:費用面と使用できる機能です。

メディグル導入前も、別のかかりつけ医検索システムを使用しており、また別のCRMのシステムのお話もいただいていました。しかしメディグルの話を聞いたところ、既に使用していた検索システムと同等の金額で、検索機能・CRM機能のどちらも使用できる事を知り、選ばない理由が正直どこにもなかったです。

 
 

ー ありがとうございます。実際にご導入いただいて紹介率などに変化は見られましたか。


兼古様:まだ使用して数カ月ですし、急に数字に反映されるのは難しいと考えています。まずは数字の伸びよりも、スタッフの仕事に対する気持ちの部分の変化に期待をしています。

情報を共有したり、目的意識を持って営業活動をして、その評価がデータとなって見えたりすることで、仕事への興味やモチベーションにつながってほしいです。その結果が、最終的に数字となって表れると考えています。

ー 今後メディグルに期待される点などはございますか。


兼古様:メディグルは近隣、そして全国の病院で導入されているので、導入病院同士で情報交換ができる掲示板のようなものがあるといいなと思います。メディグルの活用だけでなく、診療報酬の解釈といった、聞きたいけどどこに聞いたらいいんだろう?ということも気軽に尋ねられるものがあると嬉しいです。

 

ー 貴重なご意見ありがとうございます!導入病院様同士での情報交換の場、ぜひ検討させていただきます。病院が集まる場、というと兼古様は弊社主催の「未来連携ラボ」にもご参加いただいていますが、率直なご感想を聞かせてください。


兼古様:登壇されている病院の地域共創などを聞かせていただき、率直に「すごいな」というのが感想です。知らない間に凝り固まった地域連携をしようとしていたのかな、と気づかされます。

最初は遠い場所の成功事例を聞いているような気持ちだったのですが、「地域連携=クリニックの渉外」だけでなく、地域社会とどんな風に関わっていくか、というところも地域の医療機関・患者様から選ばれることに繋がっていくんだと感じました。

「あのクリニックの紹介が減った」も大事ですが、そればかりじゃ楽しくないですからね。広い視野で考えていらっしゃる事例を聞いて、そういったモチベーションの部分を学ばせていただいています。

 
 

ー ありがとうございます!ぜひメディグルのシステムの活用とともに、未来連携ラボにもご参加いただき、地域連携業務へのモチベーションアップ、そして選ばれる病院づくりに繋げていただけると幸いです。
弊社も全力でサポートさせていただきます。

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社会福祉法人恩賜財団済生会支部
大阪府済生会吹田病院

所在地:大阪府吹田市川園町1番2号
病床数:440床
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