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メディグルコラム

地域医療連携に関する
お役立ち情報を発信

2024.03.28

地域連携室のリアルなお悩み -営業・広報編-

地域連携室のリアルなお悩み -営業・広報編-

地域医療連携室の業務は、紹介・逆紹介の管理だけでなく、地域の医療サービスの改善や地域住民の健康増進に向けた取り組みなど多岐にわたり、やりがいの多い業務です。

しかし、紹介数の増加、逆紹介の促進、人手不足・・と、病院ごとに課題があり、そして担当者様それぞれがお悩みを抱えていらっしゃるでしょう。

では、全国の病院の地域医療連携室担当者は、どのようなお悩みを抱え、どのような取組みを行っているのでしょうか。今回は、全国の病院からメディグルに集まるお悩みを共有し、改善策を共に考えていきましょう。

 


1.地域医療連携室のお悩み

メディグルでは、毎月「未来連携ラボ」という、地域医療連携や地域共創を共に考えるセミナーを開催しています。

※未来連携ラボについてはこちらから(過去のセミナーのアーカイブ視聴も可能です)

そしてセミナーへの参加申込時に行った、業務においてどのようなお悩みがあるかについてのアンケート結果がこちらです。

 

Q.貴院の地域医療連携において課題を感じる点(n=84)

過半数以上が「営業・広報活動」に課題を感じており、

続いて「逆紹介の推進」「地域医療連携の情報管理」という結果になりました。

 

最も多かった「営業・広報活動」について、具体的なお悩みとしては、

 

■コミュニケーション・訪問活動

・地域医療機関との交流

・開業医とのコミュニケーション

・地域の診療所の先生方との良好な関係を築き、長期的に続けていけるか不安

・より強固な前方・後方連携の取り組み

・訪問活動の評価

広報・マーケティング

・集患・増患につながる広報活動

・患者さんが選んでもらうためのマーケティング活動

 

などの声がありました。

地域の医療機関との関係づくりや、紹介数増加のための活動にお悩みを抱えていらっしゃる方が多いことが分かります。

 

では、「営業・広報活動」について、実際の事例も交えながら改善策を考えていきましょう。


2.営業活動の課題と改善案

営業活動として、地域の医療機関に対する訪問活動を行っている病院も多いでしょう。しかし「医師とのコミュニケーション・関係づくり」や「紹介に繋げる訪問先の選定方法」に迷うこともあると思います。

 

<事例1> アプローチ先の明確化と、コミュニケーション情報の一元管理

公益財団法人 心臓血管研究所付属病院様


情報の見える化ができておらず、「アプローチ先の優先順位がつけられない」「とりあえず営業に行っている」状態から、紹介・逆紹介データ分析により、フォローすべき医療機関のリストアップが可能に。
紹介データやコミュニケーション情報を一元管理することで、目的意識を持った訪問活動が行えるほか、医療機関とのコミュニケーションもスムーズに。

<事例2> CRMによる「業務の見える化」と、データ分析から営業戦略の立案

市立函館病院様


訪問活動と報告業務の属人化により、課内でも情報共有が不足していた現状から、CRMにコミュニケーション記録を残すことで「業務の見える化」を行った。
加えてデータ分析も簡略化されたことで、コミュニケーション記録とデータ分析結果から、改善点の検討や、次の営業戦略を立案するサイクルを回せるように。


どちらの事例においても、
・紹介・逆紹介データ分析結果からエビデンスに基づきアプローチ先を選定すること
・コミュニケーション記録の蓄積・共有から、活動内容やコミュニケーションを改善すること
この2つが課題解決に大切であることが分かります。


3.広報活動の課題と改善案

地域の医療機関に対する広報活動は一般的な広報活動とは異なり、「そもそも何から始めたら良いのか」といった悩みを抱えていらっしゃる方も多いでしょう。広報活動の一例をご紹介します。

・広報誌の発行

自院や診療科についての広報誌を医療機関に配布することで、より自院について深く知っていただくことができ、紹介や連携医療機関の増加を図ることができます。まだ紹介が無い医療機関(新規開院も含め)や、少し広域に渡って配布することで、診療圏の拡大も見込むことができます。


・ウェブサイトやSNSの活用

病院HPやSNSアカウントにて、自院の特徴やトピックスを発信し、地域医療機関の関係者の方が簡単にアクセスできる環境を作ることで、病院の認知拡大や親近感に繋がるでしょう。力を入れている・得意である診療内容などにも触れることで、該当疾患に対する紹介先として思い浮かべていただくきっかけにもなります。


・メールマガジンの配信

メールマガジンを利用することで、訪問活動に行く時間・人員・費用が無い、またより多くの方に情報をご案内したい場合も、病院の特色を出した装飾や言葉を用いながら広報活動を行うことができます。

<事例>メルマガ配信機能で800以上の連携医療機関に情報発信

NTT東日本関東病院様

デザイン性の高いメルマガを簡単に作成し、800以上の連携医療機関に一斉にお知らせ。直接訪問できない医療機関へもアプローチが可能に。


・地域を巻き込んだイベント開催や、地域の企業とのコラボ

地域住民が参加できるイベントの開催や、地域の企業とコラボした商品開発・イベントを行うことで、地域からの認知度や親近感の向上に繋げることができます。こういったイベントや商品はメディアに取り上げられやすく、より広く知っていただくことにもつながります。

<事例>地域の企業とコラボした商品開発やイベント実施により、病院の認知度を拡大

小倉記念病院様

訪問先に渡す手土産、体に優しいドレッシングなどを地元の企業とコラボして創出。病院が地域に浸透し、地域住民から愛される存在になるきっかけづくりに。

事例はこちら >> 「小倉記念病院広報の裏側 地域への愛から始まる企業コラボ
※アーカイブ視聴をお申し込みください。


4.地域連携業務にお悩みの方へ

地域医療連携に関するお悩みからその解決策について、何か業務のヒントになるものはありましたでしょうか。

地域医療連携は、異なる医療機関や専門家が連携し、患者のケアを継続的かつ効果的に行うための重要な取り組みです。しかし、その実現にはさまざまな課題が存在し、これらを解決するためには様々なアプローチが必要です。

 

私たちは常に、地域医療連携に関する悩みや問題に対して効果的な解決策を提供するために努めています。お気軽にご相談いただければ、皆さまの業務上の悩みに真摯に向き合い、最適な解決策を見つけるお手伝いをいたします。

地域医療連携がより効果的に実現されることで、患者の健康と福祉に貢献できるよう、共に取り組んでまいりましょう。

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