メディグル

導入事例

地域医療連携システム「メディグル」を導入された
病院様の活用事例をご紹介

2024.02.14

地域の医療機関との繋がりを強固に。
メディグルを活用し連携業務を次のステージへ

地域の医療機関との繋がりを強固に。<br/>メディグルを活用し連携業務を次のステージへ

NTT東日本関東病院は東京都品川区に位置し、低侵襲でのがん治療や、脳卒中や心筋梗塞への対応をはじめとした救急体制を誇る、地域の中核病院です。そして「人と、地域と、“つながる医療”」をモットーに注力されているのが、地域医療連携の活性化です。
今回は、NTT東日本関東病院と地域との連携強化に取り組まれている、医療連携室 課長 吉田様と、医療連携室 宮部様に、地域の医療機関との関係づくりや、メディグルの活用についてお話しいただきました。

導入前の課題

・情報管理・共有を行うCRMツールが無かった
・既存ツールのユーザー数上限、メルマガ運用の規定などにより、活用範囲や取り組みたい事への制限があった

導入後の効果

 ・メディグルCRMにより情報共有が容易になり、かつデータ分析からフォロー対象が明確になった
 ・全員にユーザーアカウントを発行し院内全体での活用が可能になった
 ・メルマガ配信機能により、メルマガのデザイン性向上と情報管理業務の簡略化につながった


ー まずは、NTT東日本関東病院様の地域医療連携について教えていただけますか。


吉田様:当院は開設当初、NTTグループの前身である日本電信電話公社の職域病院であり、患者さんは職員とそのご家族に限定されていましたが、1986年に保険医療機関の指定を受け、そこから地域の先生方と連携を築いてきた歴史があります。そして、2019年に地域医療支援病院の認可を取り、より連携強化に努めてきました。
実は私は、地域医療支援病院になるにあたり、連携業務の強化のために課長として入職し、宮部さんも同時に配属されました。
当初は、地域の先生方にとってはまだ “敷居の高い病院” というイメージがありましたので、まずはそういったイメージを払拭し、“親しみやすい病院” として身近に感じていただくことを目指しました。

ー “親しみやすい病院”と感じていただくため、具体的にはどのような取組みをされましたか?


吉田様:まずは、連携医療機関を増やすことと逆紹介の推進、この2本柱で進めました。
連携医療機関は2019年の春までは800施設ほどだったのですが、2020年のメディグルの広報誌(mediglePRESS)に登録医数のランキングが掲載されているのを見て、1位の登録医数をいつも目標にしていました。そして現在、連携医療機関は目標以上の1,600施設になりました。
逆紹介の推進については、2019年は1日1,900人だった外来患者数を1,500人まで減らすことを目標に取り組みました。


宮部様:当時、院内ではまだ逆紹介という取り組みがあまり根付いていない印象を受けたので、『症状が落ち着いたら、原則 紹介元医療機関にお返しする』ということを意識してもらえるよう工夫したり、かかりつけ医がいない等で逆紹介先に迷われる場合は、医療連携室スタッフがかかりつけ医検索のお手伝いをする等、徐々に取り組みを進めていきました。
実は、その当時は別の医療機関検索システムを使用していました。ネット検索で探すより、専門医等の情報を確認できたり、マップで距離感が分かるので、専用ツールのありがたみは感じていました。


ー メディグル導入前から積極的に地域医療連携の活動を進められていたんですね。そこから2023年にメディグルに切り替えいただきましたが、切り替えに至ったご理由を伺えますか。

 

吉田様:これまでは逆紹介推進が目的だったため、従来の検索システムで十分だったのですが、紹介患者を増やす目的としてCRM機能が欲しく、いくつかの会社のCRMツールの説明をお聞きしていました。
そこでメディグルの話を聞いたところ、既存システムにかけている費用と変わらない金額で、検索機能のほかにCRM機能も使用できると知り、とても良いじゃないかと切り替えを決めました。
また、紹介元医師の名簿管理ができ、メルマガ配信機能がオプションで付けられる点も当院としては大きかったです。


ー ありがとうございます。メルマガ配信機能、NTT東日本関東病院様がとても上手く活用していただいていると社内でも噂になりました!どのように活用しているか教えていただけますか。

宮部様:これまでもメルマガ配信は行っていたのですが、当院の規定上 HTML形式のメールが制限され、フォントの色変更や画像の挿入等、装飾をすることができませんでした。
メディグルのメルマガ配信機能のアプリケーションを使えば、デザイン性も高く、様々な機能をつけることができるので、ようやくメルマガらしいメルマガが作成できるようになりました。スタッフみんな楽しくメルマガを作成しており、作り手としても大変嬉しいです。

※2024年1月 新年のご挨拶のメールマガジン(抜粋)


吉田様:当院は、月に1回 連携医療機関にメルマガを配信しており、配信許可をいただいているアドレスは現在800件超あります。メディグルの機能では、メールの開封率等も可視化されるので、1月に配信したメルマガを確認したところ、現時点で48%と約半数の方に開封いただき、ご覧いただけていることが分かりました。
また、今までは配信先のアドレスをExcelで管理していましたが、ヒューマンエラーが怖いと感じていたので、情報管理の部分でもストレスがなく業務が楽になりました。

ー メルマガで48%の開封率はすごいですね。その他、かかりつけ医検索システムなどの使用感はいかがですか。

宮部様:検索システムの中では、病院独自で作成できる検索タグ機能を活用しています。
生活保護が対応できる施設、リハビリでPTが在籍されている施設等、様々なタグを作成しておりますが、その他にも例えば部長と訪問した先にタグをつけて、逆紹介先を選定する際の判断材料にするなどしています。今後 院内スタッフが持っている情報を集約し、当院独自の検索システムを作り上げていける機能だなと思っています。


吉田様:当院はがん診療にとても力を入れていて、地域がん診療連携拠点病院にも指定されています。そこで、がん地域連携クリティカルパスに登録している医療機関にタグをつけることで、逆紹介時に検索しやすくなり、より一層がん患者さんの病診連携が進んだ印象です。


ー そのほか、紹介・逆紹介のデータ分析機能、活動記録機能もご使用いただいていますが、業務に活かされている部分はありますか。


宮部様:導入時に過去3年間の紹介・逆紹介データをメディグルに取り込み、現在は毎月データを更新しています。
データが可視化されると、施設ごと、診療科ごと、医師ごと、それぞれの傾向がすぐにわかります。紹介件数が減少気味の施設があれば「近日中に訪問してみよう」等、データを見ながら計画を立てられるのは、営業活動において大変利便性が高いと感じております。


吉田様:メディグルを使用し始めてまだ数カ月なので、これから次の段階に入っていきたいです。もっと戦略的に紹介・逆紹介を増やしていけるように、このデータをより上手く活用していこうと考えています。


宮部様:また、「活動記録」に訪問した際の印象や内容、頂戴したご意見等を随時記録しているので、担当者が変更・異動になっても記録を見て引き継ぐことができるという点も、良いなと思っているポイントです。


吉田様:ちょうど3月末で営業担当者の交代があります。引き継ぎの際に、今までの活動の情報をシステム上で見ることができるのは、とても助かりますね。
今はまだ導入期間が短いのでデータが少なく、効果測定まで行えておりませんが、医師と訪問した前後でどのような影響があったのか、データの変動を見ていくのが楽しみです。

NTT東日本関東病院様のように
メルマガでのアプローチや、独自の検索システム構築、データ分析からの業務改善に取り組みたい方、
有料プランもまずは無料からお試しいただけます!


無料トライアルの詳細をチェック


ー 貴院では営業担当様だけでなく、医療連携室のスタッフ様一人一人に、ユーザーアカウントを発行されて使用されていますか?


宮部様:当院ではセキュリティの規定上、1人ずつユーザーアカウントを設けないといけないのですが、その点でも、メディグルはユーザー数が無制限なので大変助かっています。
おかげさまで、後方連携を対応している部署のスタッフも検索システムを活用できておりますし、今後の展望としては、国際室のスタッフにもアカウントを付与し、医療機関検索時に活用いただくのはもちろん、英語や中国語が対応可能な医療機関をタグ付けしてもらう等、院内全体でメディグルをどんどんレベルアップしていければと思っております。


吉田様:院内の委員会でメディグルを導入したことや、ユーザー数に制限がないことを伝えたところ、外来での使用についても問い合わせが来ているので、もっと院内で広げていけると考えています。

※外来のサイネージでかかりつけ医検索を動画でご案内(抜粋)


ー メディグルが貴院全体に浸透しつつあり、とても嬉しいです。それでは、今後の地域連携業務の展望を教えてください。


吉田様:大きく3つを考えています。
まずはやはり、より紹介を増やしていきたいです。メディグルでのデータ分析結果を、訪問活動だけではなく、何かイベントを仕掛けるような部分にも使っていきたいですね。現在も医療連携セミナーや市民公開講座を開催していますので、そのお知らせもメルマガ配信機能を使うことで、直接訪問できなくても効果を出していきたいと考えています。

2つめは地域全体での活動です。当院は城南地区の心不全連携に関する事務局を担っており、医療連携室が中心となって、他の急性期病院や大学病院と組織(JHeC♡)を運営しています。1つの病院だけで頑張る、というより地域の病院、そして多職種にわたって上手く連携していけるように活動を開始したところです。

加えて3つめは、在宅医療への連携もより整えていこうと思っています。メディグルの検索システムやタグ機能も使いながら進めていこうと考えています。


ー 弊社でお力添えできることがあれば、ぜひ一緒に進めていければ幸いです。それでは最後に、メディグルに今後期待する点があれば教えてください。


宮部様:検索システムで各施設情報を印刷する際に、登録している施設・先生方のお写真や患者さんの自宅からのルート情報も含めて1枚で印刷できるようになると、患者さんへご案内しやすいですし、患者さんにもより安心感を持っていただけるのではないかなと思っております。

ー ありがとうございます。社内で共有し改修の検討をさせていただきます。
これからもそのようなお声をもとに、さらに便利なツールに改善していきますので、ぜひご期待ください。

Logo

NTT東日本関東病院
所在地:東京都品川区東五反田5丁目9番22号
病床数:594床
NTT東日本関東病院のホームページはこちら