メディグル

導入事例

地域医療連携システム「メディグル」を導入された
病院様の活用事例をご紹介

2024.01.29

データと記録から営業戦略を見出す。
「業務の見える化」による地域連携業務の変化とは

データと記録から営業戦略を見出す。<br/>「業務の見える化」による地域連携業務の変化とは

市立函館病院は北海道で初の病院として開設され、160年以上にわたり道南地域の健康と生命を守り続けている基幹病院です。
歴史と伝統だけでなく、理念である「住民の求める安全で質の高い医療の提供」のもと、先進医療の導入や救急体制の整備などにも力を入れられています。
今回はメディグルを用いた地域連携促進について、市立函館病院と道南地域の医療機関を繋ぐ存在である、地域連携課係長 荒木様と、 地域連携課 小久保様にお話を伺いました。

導入前の課題

・訪問活動と報告業務が属人化し課内での共有が不足していた
・紹介・逆紹介データ分析がアナログ的で、分析結果の活用に至っていなかった

導入後の効果

 ・訪問活動の記録と情報共有が簡易になった
 ・データ分析が効率化され、分析結果に基づいた活動ができるようになった
 ・上記2つにより業務の見える化につながった


ー まずは改めて、市立函館病院様について教えてください。


小久保様:当院は函館市、北海道で言うと道南という地域にあります。道南唯一の救命救急センターを擁し、三次救急まで担っているほか、感染症などの症状に関しても基本的には受けておりますので、道南地域の中核病院として住民の健康と命を守る役割を果たしています。


ー 道南地域の皆様にとって、まさに”無くてはならない存在”ですね。そんな市立函館病院様の、地域医療連携についての現状や、力を入れている部分について伺えますか。


小久保様:函館市内においても、当院以外にも急性期病院はあります。それぞれの病院に特徴はあると思いますが、その環境の中で当院が紹介を増やしていくことや、地域の医療機関と関係を築くための訪問活動には力を入れています。


ー メディグル導入前に、特に課題に感じられていたことはありますか?

 

小久保様:本当に様々な地域医療連携の課題はありました。その中でも、病院全体として紹介患者獲得を進めていることから訪問活動を積極的に行う中で、「情報共有」は課題に感じていました。
以前は訪問の記録をExelで残し、さらに個人フォルダに保存されていました。そのため、他の人が訪問に行き、同じように記録を残そうとしたときに、以前の記録やフォーマットのようなものまで辿り着かないこともありました。


荒木様:もう一つの課題としては「データ分析」がありました。まず、紹介・逆紹介のデータを分析するツールが無かったので、手作業でかなりアナログな分析をしていて、非効率さを感じていました。また分析結果のエビデンスに基づいた訪問活動まで行えていませんでした。


ー 前方連携強化、業務効率化の一手としてメディグルを導入いただいたのですね。1つ目の「情報共有」から、現在の活用状況について教えてください。

小久保様:訪問担当にアカウントを付与し、それぞれが記録をメディグルに書き込んでいます。すぐに記録を作成するところまでアクセスできる操作性のシンプルさ、いい意味でテンプレートがなく自由に書き込めるところが、とても便利です。
訪問活動では、やはり地域の医療機関から、良い言葉もいただければ、マイナスな言葉をいただく場合もあります。その中で、全体共有すべき記録は【重要】をONにしています。月に1度他部署も交えた戦略会議があるのですが、その月の【重要】記録を議題にし、戦略検討を行っています。

ー 記録するだけではなく、しっかりと次に繋げていらっしゃるのですね。


荒木様:さらに、当院は公立病院で人材が限られていますし、人事異動もあります。人事異動で新しい人が入ってきた場合に、個人フォルダに保存しているような属人的な運用だと、引継ぎも難しいです。
その点、クラウドシステムを導入することで、引継ぎもスムーズに行えますし、渉外活動をしてもらうための人材育成の面でも使えるのかなと考えています。


ー では、2つ目の「データ分析」について、どのように活用していらっしゃるか伺えますか。


荒木様:データを入れるとすぐグラフ化できて比較もできるため、まずは分析業務が効率化されました。そして、データ分析結果などのエビデンスに沿って、”なぜそれをやるか” ”なぜここに訪問に行くか”を示すことができるようになりました。先程もあった戦略会議ではこのデータも検討材料です。
さらに、病院の管理部や上層部から「こういったデータが欲しい」と依頼があった際にはすぐに提示できるので、そこでも活用しています。

ー ツール導入の背景として、紹介患者獲得があったかと思うのですが、実際に導入後の変化はいかがでしょうか。


荒木様:全診療科で1割程度は紹介患者数が増えてきていますが、新型コロナウイルス流行など外的要因もあるので、ツール活用の成果というのはもう少し検証が必要です。

※データ分析画面

しかし、効果測定機能(※活動前後の任意期間で、紹介数の増減を評価する機能)をチェックすると全体的に増えているので、効果的なのかなと感じています。


ー ありがとうございます。では、地域連携課のスタッフ様や院内を見て、なにか導入後の成果を感じられる部分はございますか。


荒木様:「業務の見える化」ができてきたと感じています。
根拠のない、がむしゃらに数だけ行くような訪問をしていた部分には、こちらから戦略の題材や、訪問の根拠となるデータを可視化し提供できるようになりました。そしてスタッフからは、訪問に行った後の記録や感想を共有できるようになりました。
何をやっているのかわからない、その人しかわからない、そういった業務を見える化し共有できるようになったことが、1番大きいと思います。


ー メディグルが地域連携業務にお力添えできてとても嬉しいです。ちなみに、メディグルご導入に至った決め手はなんでしたか?


荒木様:ツール導入にあたっては、もちろん他社さんのお話も伺いました。正直、導入寸前のところまで行っていましたが、ランニングコストが高く、病院の予算の関係もあり一度導入を断念しました。その中でメディグルのお話を聞いて、コストパフォーマンスの良さを感じ導入しました。

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ー 今後も活用を続けていただく中で、メディグルに期待する点があれば教えてください。


荒木様:自院のデータ分析としては良いのですが、地域や他院のデータと比較できるものがあればより良いですね。現状、地域や他院と比べるときは他ツールも使用しているので、メディグルに実装されれば、一本化できてとても便利です。
また、今はデータ分析結果から戦略会議を行っていますが、人工知能が実装され、いつどこに訪問したらいいかなどの戦略をアドバイスしてくれるようになれば非常に助かります。


小久保様:紹介からどれだけ入院に至ったか、さらに、疾患・手術などより詳細に分析できるようになると嬉しいです。

ー ありがとうございます。紹介実績におけるDPCデータの分析機能を2024年4月リリース予定ですので、ぜひご利用いただければと思います!
その他にも皆さまのお声をもとに、より役立つシステムへとパワーアップいたしますので、どうぞご期待ください。

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市立函館病院
所在地:北海道函館市港町1丁目10番1号
病床数:648床
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