メディグルコラム
地域医療連携に関する
お役立ち情報を発信
2023.11.21
地域の医療、経済、雇用、教育、文化、観光などの様々な要素が含まれますが、その中でも地域医療の充実は重要な要素です。
地域医療を充実させ、地域創生を推進していくためには課題に合わせた具体的な施策の実施が必要となってきます。
本コラムでは具体的な施策について説明していきます。
「地方創生とは、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくことを目指すものです。」
引用:財務省
しかし地域医療の現状として、患者が適切な医療を適切な施設で受けられるような環境が整っていません。
地域創生を推進するための一歩として、「地域医療を改善すること」を本コラムではご提案していきます。
本当に治療を必要とする人が医師に診てもらえない・治療を早急に始めることができなくなってしまうケースが増加しています。その状況に陥らないために、医療機関を効率よく、必要な人が適切な医療を提供できるシステムづくりが必要です。
◼︎病院完結型医療から、地域完結型医療とは
病院完結型医療とは、主に青壮年期の患者を対象とした医療であり、救命・延命、治癒、社会復帰を前提とした医療 のことを指します。ここではコロナ禍で地域完結型医療を実現した墨田区についてご紹介いたします。
墨田区では、大病院の数が限られる中で、大病院のコロナ病床を有効活用するために、地域完結型医療を効率よく行うシステムが取り入れられました。
この取り組みは大きく2つの要素に分けることができます。
自宅療養中の症状の自己判断が難しく、まだ軽症の患者がコロナ病床に入院してしまうことでコロナ病床が不足してしまう場合がありました。
そこで墨田区では、24時間体制で訪問診療や処方箋の郵送を行いました。これにより、適切な患者さんを入院させることができるようになった他、自宅療養中に悪化してしまい治療が受けられないといった事態を防ぐことができるようになりました。
大病院のコロナ病床で治療を受けていた患者が回復した際に、転院先を見つけるのに時間を要してしまい、結果的に重症の患者さんの入院をお断りせざるを得なくなってしまっていました。
そこで墨田区では、コロナ病床がない民間の病院にも回復者病床を区独自の制度で病床を設け、スムーズに回復者を転院できるようにしました。
これらの取り組みにより、大病院のコロナ病床に余裕が生まれ、自宅や診療所で療養していた患者が悪化した場合にも入院可能になるという、好循環が生まれました。
このような、安心できる医療体制が整っている地域では、多くの人が安心して暮らすことができると感じ、地域創生につながると考えられます。
では、地域完結型医療を確立し、ひいては地域創生を推進していくためにはどうすれば良いのでしょうか?
最も重要なこととして、地域のクリニック・診療所のかかりつけ医から病院の医師への「紹介」、病院からかかりつけ医への「逆紹介」をよりスムーズに行うことができるよう、推進していくことが挙げられます。
紹介・逆紹介に関して詳しい記事はこちらをご覧ください。
メディグルの地域医療連携に特化したCRMを利用することで、連携先の医療機関についての情報を効率的に管理することができ、紹介・逆紹介を推進していくことができます。
これにより、少子高齢化社会に対応するための地域創生にご尽力いただけると確信しております。
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