突然ですが、地域医療支援病院の連携室に勤務されている皆様！
皆様の病院では自院の強みを活かした研修の開催や、定期的な広報を実施で困ってることはございませんか？

地域医療支援病院の役割として「地域の医療従事者に対する研修の実施」がございます。
年12回以上行われるこの研修プログラムは、連携医療機関との関係性を強化し外来・入院患者の獲得に繋がる重要な役割でもあります。
一般企業でいうセミナーを開催し見込顧客との関係性を深める重要な役割です。

しかし、皆様の病院では年12回以上行われている地域医療支援病院の研修プログラムを広報活動や地域医療連携の強化に繋げられていますか？
この研修プログラムを地域医療支援病院だから"行わなければならない研修"として行うのか、
自院の強みを活かし外来・入院患者獲得のための手段として行うのかでこれからの病院経営にも大きく影響すると考えます。

今回のコラムではその様な地域医療支援病院が担う、地域医療向上のための研修プログラムについて事例をもとに紹介していきます。

地域医療支援病院の地域医療機関向け研修とは

まず地域医療支援病院の役割は以下があげられます。

このように地域医療支援病院は地域医療機関・医療従事者に研修プログラムを行う必要があります。
年12回以上の開催を課せられている為、単純計算で1ヶ月に1回の開催となります。

しかし、自院の強みを外部医療機関へ伝える広報に繋げる研修に出来ている病院様は多くはありません。
実際に、平成31年の厚生労働省が発表した「第16回特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」の資料によると、「どの医療機能を地域医療支援病院が担うべきだと考えますか」という質問に対して、「地域の医療従事者に対する研修」と回答した病院は536の地域医療支援病院の中で5病院（0.9%）のみしか回答をしていませんでした。

【事例】横浜南共済病院

横浜南共済病院様は565床の病院様で^※年間の紹介率は77.8%(17,479名）、逆紹介率は82.1%(18438）の横浜市南部及び横須賀・三浦半島地域における中核病院です。
急性期病院の診療機能を備えた病院として総合的な医療を行われていますが、特に循環器内科における狭心症が疑われた場合に行われる心臓カテーテル検査は、平成30年のDPCデータで最も多く治療されています。
横浜南共済病院が実施する研修内容でも、循環器内科が実施する「地域で心臓病を克服するための心臓病研修会」を年3回実施されています。
今年はコロナの影響で春に行われる予定であった研修は中止となっていますが、11月と来年2月に行われる予定の研修はWEBを通したLIVE配信で行われる予定です。

自院の強みを活かした研修内容をオンラインも活用し実施することで、地域の医療機関との関係性構築に取り組まれています。

横浜南共済病院の地域関係機関向け研修ホームページはこちら
※平成30年度地域医療支援病院業務報告書からのデータ

研修実施は地域医療支援病院としての義務でもあり、医療連携強化の手段でもあります。
したがって、きちんと広報を打ち出し、地域の医療機関との連携を強め、自院の特徴を打ち出していく必要があります。

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